ううん、実際
食べられそうになってるのは確か。


サトルさんに合鍵を貰い
ドキドキしながらも
通うこと一週間。


だけどーーー
まだ、食べられては…いない。


と言うのも……。










「帰ったぞぉ。」


「お帰りなさい////」


お帰りなさいの一言が
やっぱり照れちゃう…。
しかもーーー


「おう、ただいま。」


チュッ


////////////っ!


な、なに
これ、もう何なら
新婚さんだよね、ねっ、ねっ!









「そうだ、ご飯出来てますよ。」


「おおっ、肉じゃがかぁ。
今日も旨そうだなぁ。
でも、飯よりもお前をーーー」


と、ついつい流されそうに
なっちゃうんだけど……。


「やっぱり、ダメです!
折角のお料理が
冷めてしまうじゃないですか!」


両親が共働きの一般家庭で
育った私。


子供の頃から
忙しかったお母さんの手伝いを
よくしてたから
それなりに料理も出来ちゃったり。


きっと私の食への執着は
そうして形成されてきたのかも。


「うめぇ〜、この肉じゃが
良い味出してるよ。」


お陰様でサトルさんにも
とても気に入って貰ってる。


そしてーーー


沢山、食べてもらって
その後、食器の片付けをして、
漸く、私がサトルさんのいる
ソファに来るとーーーー

















寝てるし……。