「ここ……櫻や近いですよね?」
「ああ、お前がよく饅頭食ってる所は
この川のもう少し先だな。」
そっか……
川沿いはずっとこんな風に
ベンチが置いてあるんだね。
そう言えば
長い間、食べに来てないしな……。
久しぶりの感じがする。
春には桜で満開だった
木々も青々とした葉が
生い茂り、初夏の日差しを
ほんの少し和らげてくれる。
ふと、
胸に引っ掛かっていたことを
聞いてみる。
「あの……、
どうしてユズさんとトキさんは
会おうとしなかったんですか?
別に離婚してても会おうと思えば
いくらでも会えますよね?
親子なんだし。
それとも何か確執でも?」
「確執…と言えば確執。
うーん、その質問は後だな。
それより、お前こそ坂下と
どうなってんだよ。」
「えっ……わ、私?」
どうって……言われても…。
「もう、ヤっちまったのか?」
「ヤってませんっ!」
全力で否定する。
ここは自分の気持ちを
ちゃんと言うべきなのかな……
そう思うものの
言葉が出てこない。
だって、結局…サトルさんの気持ちは
ユズさんへと向いてるんだよね…。
私には到底、入り込めない
二人の絆。
だからこそ、サトルさんはあんなにも必死に
ユズさんの事を考えてあげてるんだよね。
ユズさんが後悔しないように
ユズさんが踏み出せるように…
全てはユズさんの為に……。
私が黙り込んでいるとーーー
「お前、坂下の事が好きなのか?」
「えっ?」
「さっきから、ブスッとした顔で
黙り込んでるだろ?
俺が坂下とお前のデートを
潰したからなんだろ?」
ん?
何か、誤解されてる?
「悪かったな……。
俺もちょっと大人気なかった。
ユズにけしかけられたとはいえ……
ちょっと、強引だったよな。
お前の気持ち無視しちまってる。」
えっと……
完全に誤解されてるよね。
私が坂下さんの事を好きだって……
えっ?
じゃあーーー
「どうして私を担いで
ここまで来たんですか?」
「ああ、お前がよく饅頭食ってる所は
この川のもう少し先だな。」
そっか……
川沿いはずっとこんな風に
ベンチが置いてあるんだね。
そう言えば
長い間、食べに来てないしな……。
久しぶりの感じがする。
春には桜で満開だった
木々も青々とした葉が
生い茂り、初夏の日差しを
ほんの少し和らげてくれる。
ふと、
胸に引っ掛かっていたことを
聞いてみる。
「あの……、
どうしてユズさんとトキさんは
会おうとしなかったんですか?
別に離婚してても会おうと思えば
いくらでも会えますよね?
親子なんだし。
それとも何か確執でも?」
「確執…と言えば確執。
うーん、その質問は後だな。
それより、お前こそ坂下と
どうなってんだよ。」
「えっ……わ、私?」
どうって……言われても…。
「もう、ヤっちまったのか?」
「ヤってませんっ!」
全力で否定する。
ここは自分の気持ちを
ちゃんと言うべきなのかな……
そう思うものの
言葉が出てこない。
だって、結局…サトルさんの気持ちは
ユズさんへと向いてるんだよね…。
私には到底、入り込めない
二人の絆。
だからこそ、サトルさんはあんなにも必死に
ユズさんの事を考えてあげてるんだよね。
ユズさんが後悔しないように
ユズさんが踏み出せるように…
全てはユズさんの為に……。
私が黙り込んでいるとーーー
「お前、坂下の事が好きなのか?」
「えっ?」
「さっきから、ブスッとした顔で
黙り込んでるだろ?
俺が坂下とお前のデートを
潰したからなんだろ?」
ん?
何か、誤解されてる?
「悪かったな……。
俺もちょっと大人気なかった。
ユズにけしかけられたとはいえ……
ちょっと、強引だったよな。
お前の気持ち無視しちまってる。」
えっと……
完全に誤解されてるよね。
私が坂下さんの事を好きだって……
えっ?
じゃあーーー
「どうして私を担いで
ここまで来たんですか?」



