甘いのくださいっ!*香澄編追加しました*

「ちょ、ちょっとー
降ろしてよ、やめてください!
大声出しますよ!」


「おう、出せ出せ。
盛大に出しやがれ。ハッハッハッ」


私の抵抗も虚しく高笑いの
サトルさんは私を担いだまま
病院を出てどんどん歩く。


あまりの恥ずかしさに
顔を上げることも出来ないよ。






「本当に逃げずにちゃんと
歩くから降ろしてよ……。」


どれくらいか歩いた時
私がか細い声で言うと


「よしっ、降ろすぞ。」


その声とともに漸く
米俵の様に担がれていた私は
地面に足を着けることが出来た。


ん……?
ここって……


着いた場所は櫻やの近くにある
川沿いの公園だった。


「突っ立てねぇで座れよ。」


「えっ、あっ、はい……。」


私が側にあったベンチに腰を下ろすと


「待ってろ。飲み物買ってくる。」


「あっ、私、別に喉乾いてないし
大丈夫…」
「俺はカラカラなの。
うちの粉袋より重いもん担いだからな。」


し、し、失礼な……。
しかし、自分でも納得なので
言い返すことが出来ない……うぅ…。


ベンチに座って待っていると
直ぐにサトルさんは戻ってきた。


缶コーヒーと
ああは言ったけど
ちゃんと私にもペットボトルに入った
ストレートティを買ってきてくれた。


「ほら、後ででも飲め。」


そう言うと、私の隣に腰を降ろし
缶コーヒーをグビグビと
一気に飲むサトルさん。


ゴクリゴクリ…と
飲むたびに上下する喉仏に
思わず目がいっちゃう……。


不意にサトルさんが
こっちを見る。


ッ//////////!


「そんなジロジロ見てさ…
お前、もしかして……」


やだ、今の私
変に思われてるよね。
どうしよぉ〜。


「お前さ……
缶コーヒーの方が良かったんなら
飲む前に言えよ。」


ちがーーーうっ!