甘いのくださいっ!*香澄編追加しました*

うぅ……
上手く言葉が出てこないよ……。


「答えれないってことが答えなのかな?」


と、坂下さんが真っ直ぐにこちらを見て
聞いてくる。


「…………二度とって事は
思ってないです。ただーーー
暫くここには……来れない……かな。」


本当の事だもん。
私だって二度となんて思いたくない。
きちんと気持ちに整理がついて
サトルさんとユズさんをちゃんと
見ることが出来るようになったなら
また、この店に来たいなって思ってる。
ユズさんが作る美味しいお料理を
笑って食べれたらいいなって。


そして、いつか
サトルさんが作る和菓子だって……
また、食べることが出来たなら……。


だけど、
それには少し時間が掛かるから
きっと、
いつになるか分からないから……。


だから、こうして今日
ユズさんのお料理を食べに来たんだもん。



きっと、皆まで言わなくても
坂下さんには私の考えなんて
簡単に読まれていそうで……。


「まっ、そんな事だろうと思った。
まるで最後の晩餐だよね。」


と、呆れたように言う。



「それにーーー」


少し顔を近づけると小声で


「もう一つあるよね。」


今度はすこぶる機嫌悪い顔で
言った。


「えっ……、も、もう一つって、
何の事でしょうか?」


軽く惚ける。


「胡桃ちゃん、惚けてもダメだよ。
ここに来たもう一つの理由。
俺と二人きりになりたくないんだろ?」












やっぱり、バレてた。
私の考えることなんて
すっかり、読まれていた……。