「なぜ偽の彼女が 必要なんですか?」


あたしがそう質問すると 
松浦さんは 黙った。


聞いては いけないことなの?
でも 偽を受ける以上は…
知らないと・・・。


でも…顔を 見ると怖い。


「あっ・・・すみません」


訳わからず 謝るあたし。


すると 声を 小さくしながら
ため息混じりに 話してくれた。!


「結婚拒否のためだよ」



「結婚拒否?」


松浦さんは お金持ちの家なんだそうで
高校時代から お互い両家の親同士が
決めた言い名付けが居るそうだ。


(今時でもあるんだ そんなことが…)


高校時代に その人と付き合ってみたが
全然タイプではなく 
友達としか思えないらしい。


でも 親同士は
勝手に 盛り上がってて・・・。


松浦さんも 今まで色々恋愛したが
親に合わせた時点で却下される。


あの子の 素性がダメだとか
派手だからダメだとか。


親が あれこれ言うものだから
彼女が去って行くとこが 多いようだ。


一方 相手のいい名付けの方は
今になって 勝手に盛り上がり
結婚したいって。。。