「色々 買いたいものがあって・・・」
「買いたいもの?」
「バックとか・・・服とか・・・
給料では 足りなくて」
大ウソ八百
ほんとのことを言った方が
良かったのかな?
でも 惨めな上に
惨めな女って 思われたくないし…。
「お前 浪費家か?
そんな奴だったのか!
人は 見掛けに寄らないと言うけどな」
「後少ししたら 目標達成すして
夜の仕事なんて 辞めるので
黙っててもらえませんか?」
「はぁ?オレに命令すんのか?」
「命令じゃないですよ!
お願いしてるんです!」
「どうしようかな?」
「お願いします
どうか お願いします」
「オレも知ってて 知らん顔して
会社にバレたときには オレの首まで
絞まるからな」
「見なかったことにしてください
絶対に迷惑なんて かけませんから」
「そこまでして?
買いたいのか?」
「・・・・・はい」
最後には 頭を下げながら 頼み込んだ。



