それからは とにかく
学校を卒業しなきゃ!
そして 仕事をしなきゃ!

と 友人たちも 驚くくらい
あたしは 人が 変わったように
真面目に学校へ通った。


無事に 就職も決まり
後は 卒業して家を出て
一人で頑張ろう
そう 思ってた。


しかし・・・
そう簡単には 思い通りには
ならないのが あたしの宿命。


卒業する頃 会社は 倒産してしまい
住むところも 差し押さえられ
ボロボロアパートへ・・・。


多額の借金を抱えた父親は
あたしの稼ぎを【あて】に
するようになったのだ。


初任給を貰ったときの事


「一人暮らしをしたい」


というあたしに 父は


「誰のお陰でここまで大きくなったと
思ってるんだ!
今までは 不自由なく育ててやったんだ
お礼に 月に8万円支払え!」


ほぼ脅し。


8万円なんて払ったら
高卒のあたしの給料は 残りがない。


振り返ってみると
いい思いでもたくさんある 。


確かに 不自由なく幼年は 暮らしてた
買いたいもの・習い事・・・


父親参観でも 忙しい仕事の合間をぬってまで参加してくれてた。


だから 腹が立っても
無下に突き放せないのだ


それが あたしの優しいところなのかも…
(なんて…自分で言うな?(笑))