酔った勢いで言った父
それには 母もおどおどして


「お父さん!何て こと言うのよ!
その事は菜摘が 二十歳になるまで
言わない約束でしょ!」


って・・・。


酔った冗談かと思ってたのに
母が 二十歳までって
言ったから 事実なんだと
思い知らされる。


それで 始めてた知った事実


あたしは片岡家の実の子供でなく
養女だったのだ。


施設に居たあたしを
【欲しい】と言って養女にしたとか・・・。


【施設…】【養女…】
その事実を知ったあたしは
また家を 飛び出した。


現実から 逃げ出したかったのに
結局・・・


「今まで育ててやった恩を
仇で返すのか!」


と 怒鳴られ
すぐに 連れ戻される。


あたしは 就職したらこの家を出よう!
一人で暮らそう
そう思って頑張った。