コンコンドアを叩く音がした。
「お取り込み中 悪いんだけど」
と 詩織さんが 紙袋を手に 入ってきた。
「あたしが 今日 来たのは
これを渡すためだから」
と 袋を松浦さんに渡した。
「もう キャンセルはダメだからね!
尚輝だからキャンセル料取らなかったんだけど
今度は ばっちり取るからね!」
「キャンセルしねーよ」
「何よ!今だから言えるけど
『頼んでたあれ もう必要なくなったから
キャンセルするわ』とか
言ったかと思うと
『やっぱり作って!』って
こっちの身にもなれ!って話よね」
「うるさいな。。。」
何のこと?
「菜摘 左手出して」
「えっ?左手?」
言われるままに そっと 左手を差し出した…。



