「ああ そう言えばね」
と 母が あたしに 少し大きめな封筒を
渡した。
「母さん!
それは わしらが 旅立つ直前に渡せと
言っただろう!」
父さんが 母に 焦った表情で言った。
「いえ!
出る前に ちゃんと和解しておかないと
この先 あなたたちが
このままになっちゃうから」
和解?
誰と?
あなたたちって 言ったわよね?
ううん?あたしぃー?
「何なのよ!二人して」
封筒を 受け取った。
「これから先 菜摘は独り暮らしになるわけだけど 困ったときには それを使いなさい
あなたのものだから」
と 使いなさい?
と…言うことは お金?



