期間限定の彼女



「調理器具を 向こうに 送ったから
何もなくて鍋だけど ゴメンね」


と 母は ニコッと 笑った。


「別に 腹に入れば
何でもいいよなぁー菜摘」


父があたしに…。


今日は 喧嘩ごしに話してはダメだよ
って 自分に言い聞かせる。


「だね!」


なんて 返す。


絶対この家を出てやる!
なんて 思ってたけれど
いざ 場合が違うけど…
離れるとなると
なんだか 寂しい気が してくる。


「菜摘 1度 福井へ来てごらん
良いところよ!」


「そうだね…」


「いつでも 来いよ
わしの故郷を 案内してやるから
福井はな~ お前の好きな魚介が
美味しいんだよ」


やけに 今日の父は優しい。


だから あたしも調子が狂う。