いつも余裕で、なにもかもわかっているようで、底なしに優しい先輩が、そう言った瞬間、目を見開いた。 先輩の前で言うんだってずっと決めていた。 随分と遅くなっちゃったけど、言えたことにホッと息を吐く。 あの日のお兄ちゃんとの約束はようやく果たされた。