暫く静寂が俺たち二人を包む。 その空気に耐えられず、俺は横目でチラチラと有紗を見ていた。 ───付き合えるわけがない。 いつもはポニーテールなのに、寒いと言って今日は髪をおろしてて。 そのせいで、いつもより大人っぽく見えて。 たったそれだけのことで、ドキドキして苦しくて。 こんなに好きなのに、他のやつとなんか付き合えるわけがない。 俺の人生はあの日から有紗一色なのに。