『ちが──っ』 「俺、バカみてーじゃん」 必死に探して。 何だよ、デートかよ。 「電話かかってきてたから何かあったのかと思ったのに。デート前のノロケだったのかよ」 『違うの樹くん!お願いだから話を聞いて』 立ち上がった俺の前に立ち、必死にそう言う有紗。 だけど、何が違うって言うんだよ。 そんな有紗が煩わしくて 「別にお前が誰といようと、関係ねーけど」 思ってもないことを言って、 俺は公園を去った。