私が重いカバンを机に降ろすと、 前の席に愁君が座った。 「えっ!?………………どうしたの?」 愁君が私の前に来るなんて珍しい…………。 「そんなに驚くことか?」 いや、だってねぇ? 私は、コクンと頭を縦に振った。 「まぁ、いいや。そんなことより、なんで目腫れてるわけ?」 「え、うそっ!?」 とっさに目を押さえる。