行雲先輩とピカ先輩は素早く靴に履き替えると、ぴょんぴょん跳ねまくる。



「スッゲー!!貸切状態!うひょーっ!」



「椿ちゃん椿ちゃん!早くバスケやろう!」



なんだよ無邪気だな可愛いなコイツら。



「しかし、三人やけん、どうする?」



「1対2じゃん?俺ディフェンス苦手だからゆっくんと組むー!」



「はああ!?不利にも程があるわ!」



泰ちゃんも誘っときゃ良かったかな。3人だと難しいな。



「ならおっちゃんも混ぜてくれよ!」



そんな俺達の間に割って入る一人の人影。



「親父いいとこ帰ってきた!混ざって!あ、先輩、これ俺の親………父」



俺が二人を見ると、二人がギャグみたいな顔で固まっている…何故?