しかし、ドリブル、パスワーク、レイアップやジャンプシュートの基礎練しか出来ない俺は、何だかうずうず。



「あー!動き足んない!」



「俺もー。バスケしてもし足りんってやつ?」



帰り道、俺、泰ちゃん、行雲先輩は同じ道を歩いて帰っている。



「じゃあ、俺はバスなんで。椿、行雲先輩また明日!」



「おー、じゃあな!」



行雲先輩がヒラヒラ手を振ると、笑顔でヒラヒラ手を振り返す泰ちゃん。



なんだろー、癒される。ほっこりだわ。



「そろそろお前もミニゲーム参加出きるくらい、覚えたやろ?バスケ」



「ルールとかファウルとか陣形は。でも、箱田先生の指示で、今は皆の得手不得手や動きの癖を見てるとこ」



「おー、やっぱり、インハイではお前ばガードで使うつもりったいね」



俺がメモ帳を出すと、行雲先輩が目をくるくるとさせた。