「前にストリートボールん試合ん時、椿ちゃん達がしよった言葉のサインとかも欲しかね」



「あー、幸ちゃんと歩ちゃんに使った?いいんじゃん?」



ピカ先輩はノリノリでそう言うと、色んな言葉を言い出す。



「相手に伝わらんとば作らなんね。例えば『ぎゃん』とか『もっこす』とか『美里』とか、俺達にしか分からん単語で」



「オィィ!ちょお待たんかい!最後の俺の彼女、単語じゃなかなし!」



さらっと行雲先輩を弄りにかかったもんだから、俺としたことがツッコミ忘れてた。



弄られた本人は、即座に突っ込んだけどね。



「とりあえず、サインにしても相手に読まれないような単語を出していこうか」



このままだと、行雲先輩弄りで終わってしまうと思っていたら、秀吉キャプテンが冷静にこの場を収めた。