「そーいや、ピカ先輩は恋は?」



ずっと周りをからかって楽しんでるけど、この人が一番謎だよね。



発言からすると、童貞感皆無だけど。



「んー?俺は気になっとる子はおるけど、変な子ばい?」



「え、どんな?」



「何かねぇ、ゆっくんは総受けだとか、俺は逆に総攻めだとか言ってる子。秀ちゃんは有ちんと椿ちゃんには受けもアリな攻めプレイヤーで、椿ちゃんは……」



も、もういいっす。うん、ピカ先輩らしいよね、変な子好きになるとか。



「逆にぃ、椿ちゃんは?」



「俺は秘密……「小鳥遊椿は調理部二年の「わーわーわー!」



いつの間にか、部員が着替えてんのに平気で部室に入って来て救急箱のテーピングを補充していた由貴先輩が、俺の恋愛事情を話し出す。



ってか、情報網!なんなの、敏腕マネジ凄すぎだからね!



バスケの合間のひと休み、7対2対1で、バスケ、恋愛、勉強と進行する穏やかな毎日。



とりあえず、うん。今日も頑張りましょうか!