「すみません、バンビさん。 あきちゃんがどこにいるか知りませんか?」 困ったように首を傾げたバンビさんにふゆくんは尋ねます。 「ごめんね。知らないや」 「そうですか。 あきちゃんがどこかに行ってしまったから、もしいたら教えて下さい」 コクンと頷いたバンビさんは走って行きました。 その時の風で、積もっていたモミジやイチョウがふゆくんの前に運ばれます。 それを抱えて、あきちゃんを探しに森の中をウロウロウロ。