「そうなんだ。 あっねぇ、この『秋』貰ってもいいの?」 瞳をキラキラと輝かせて、あきちゃんは尋ねます。 「え、うん。いいよ」 「わ、ありがとう」 マイペースなあきちゃんが嬉しそうにニッコリと笑いました。 すると、強い風が吹いて、落ち葉がふわりと浮いていきます。 目の前がたくさんの種類の茶色・赤色・橙色・黄色でいっぱいです。 風のせいでふたりの体はグラリ、ふわふわっと揺れて……。