「椛、一緒に秋を見つけよう! それであきちゃんに来て貰うんだ」 力強くそう言った奏太くんを椛ちゃんは見つめます。 「あきちゃんは秋の妖精さんだから、きっと不思議な力で助けてくれるよ」 だからもう、泣かないで? いつもと違って優しく笑った奏太くんの言葉に涙を拭って、椛ちゃんはコクンと頷きます。 その拍子にうさぎの耳のようなツインテールがふわりと揺れていました。