世界で一番、ずるい恋。





「私はただ二人と仲良く……」

「私は仲良くなりたいなんて思ってません。はい、終わり、バイバイ」




あまりにも冷たい陽果の瞳と言葉。

返す言葉が見つからないのか、眉を下げながら恋那ちゃんは私を見つめる。


潤んだ瞳が助けてって言ってる。

……でも、こうなると私じゃ陽果は手に負えないんだよな。


申し訳ないなぁと思いつつ、曖昧な笑みを返す。



「天使を保っていられるうちに、席に戻ったら?」

「ねえ、ちょっと陽果ーー」

「……酷いよ、陽果ちゃん!」




この二人の確執も分からずに適当に仲裁するのは違うなと思ったから、取り敢えず宥めようと思ったのに……。

そう叫ぶと恋那ちゃんは両手で顔を覆いながら、自分の席へと走って行ってしまった。




「……ああ、もう疲れる。本当苦手。てか嫌い、大嫌い」




陽果は机に右頬を押し付けるような形でうつ伏せて、不貞腐れている。