恋那ちゃんの後をついていきながら、これから彼女の口から何を告げられるんだろうと不安が支配していた。


でも、そういえば、うちの学校…屋上に出れなかったよね?


どうするんだろう、そう思っていたら……。




「ったく……新調しやがって」





ドアの前についたとき、恋那ちゃんがドアについた、まだ真新しい鍵を見ながらボソッと呟いた。

仕方がない、そう言うと一歩下がった恋那ちゃん。




「ーーおりゃっ!」





そう声を上げたのは恋那ちゃんで、カーンという音をたてて宙を舞ったのは、鍵。




右足を高く上げたまま、くるりと半回転。

そして私を見て、ニコリと微笑んだ。




「天使を装うのって、疲れるよね」




そう言った時の笑顔は、いつも見てるのと変わらないはずなのに、作り物だと分かった瞬間に全く違うものに見えるから不思議だ。



いつだって見てるのは表面だけで、その奥に秘めているものは簡単には分からない。