『……圭太!!』 集まる声、人。 目の前には、 『っ……』 左足首に手を当て、顔を歪める圭太。 『おい、大丈夫か!?』 先生やチームメイトが、倒れた圭太に心配そうに声をかける。 俺も……俺も……。 声をかけなくちゃって思うのに、口が開かない。 硬直して、指先ひとつも動かない体。 どうしたらいいか分からなかった。 すごく、怖かった。 ……だから。 薄っすらと目を開き、俺を見た圭太から、 俺は……目を逸らした。