そして、その次の日山南さんと土方さんは大坂からかえってきた 山南さんの利き腕には何らかの治療が施されており、思いのほか重傷なのかもしれない そんな実感がジワジワと心の奥で沸いた 「不覚でした」 みんなの前でそう言って頭を下げる山南さんを誰も責めることも慰めることも出来ない いや、出来るわけがない 一番辛いのは山南さん 誰もがそう思っていたから *