さっきまで雲に隠れていた月が雲の間から顔を出し始め、俺たちの周りを照らす ゆっくりゆっくり顔を上げる敵 腰まである黒い長い髪にパッチリとした目、白い肌 そして、その白い肌が赤い唇をより一層めだたせる 「女性...!!?」 総司は驚きを隠せずそう叫ぶ 俺もまた、違う驚きで小さく声を上げる 「真夏...」 *