そ、そうだった。 『私トラックに轢かれてんじゃんッ!!!!』 「世界を助けてくれたら、ご褒美を用意するよ。もう一度人生をやり直せるんだ、悪い話じゃないでしょ??」 『…………』 少しその場で考えるように、俯く。しばらくして顔を上げ、笑顔を貼り付けたような彼を見上げた。 『世界を守るって、具体的に何をすればいいの??』 彼の口元に弧が描かれる。彼は実に満足げな表情で言った。 「君が利口でよかったよ」