*華月譚*月ノ章 姫君と盗賊の恋物語

「……………」






「どう? どう? 蘇芳丸」






「………………」






「ねぇ、蘇芳丸」






「…………………」






「美味しいでしょう?」






「……………………」






「ほぉらね、やっぱり、美味しいんだ」






「………………………」






「ほら、素直に認めなさいよぅ、美味しいって」






「……………………………っ」






「え?」


















「……………不味いわっ!!



ど阿呆っ!!!!」








灯はごほごほと噎せながら、口の中いっぱいに広がる異物を吐き出して、汀を怒鳴りつけた。