そこを潜った。 フェンスと縁までやく30センチの幅があった。 立ち上がり、私は考えた。 これで全てを終わらせることができるんだ。 何もかもに傷つかないで済むんだ。 ――もう誰も傷つかないで済むんだ。 カチャ 座り込んだ時に、物音が聞こえた。 だけど私はそんなことを気にしない。 涙も流さず、飛び降りるのだ! さぁ! 飛び降りるんだ!!自分! 勇気をつけ私は地面からお尻を離した。 ――右肘を支えにして飛び降りた。