お腹が空いてフラフラしているのにも関わらず、私は思いっきり階段をかけ下りた。 このまま逃げずに家に帰って言葉の暴力を受けるより、倒れそうなくらい走る方がマシだ。 非常階段の裏側まで来ると、さすがに追いかけてこなかった。 年のせいかな? でもここで、息を整えているとすぐに追っ手が来そうな感じがして怖くなった。 だから気持ち悪さが少し収まったら、また走り出した。