「暁明のせいじゃないんだよ。
ただ言えない事情があったの。

でも私ちゃんと言うから。約束する」



できればこのままどちらにも良い顔をして、暁明のことを隠して付き合っていきたいと思っていた。


さっきまではそう思ってたけど、でも暁明を悲しませてまで、秘密にしたくない。

何かあるたびにこうして逃げ回るのも、やっぱり嫌。

あまり良く思われないかもしれないけど、それでも。

何も悪いことしてない。
隠すような付き合いじゃないんだし、ちゃんと言おう。



「ワカッタ」


「うん......、これからどうする?
服見に行くか、違うところに行くか」


「服は、イラナイ。
美月の家いく」



暁明は服買ってないけど......。
でも、私も早く二人きりになりたかったし、素直にそれに従うことにした。