「李 暁明!何してるの......?」



私たちがレストランに戻ると、家から持ってきたのかタッパに食材をつめている暁明。

まさか、カバンに入れて持って帰るの......?



「食べ放題デスネ?
ダカラ、モッテカエル」


「ダメ!モッテカエル、ダメ!
ここでしか食べちゃだめなの」



驚き過ぎて、私まで暁明みたいな話し方になってしまった。


周りから注目を集めてる気がするし......。

暁明を注意するまでもなく、すぐにかおりの彼氏が飛んできて、暁明を怒っていた。



「はぁ......もう......。
かおりー、私めまいがしてきた」



また他人事のように笑っているかおりにため息をつきながら、愚痴を言った。


さっき長い目でみようと誓ったばかりなのに、早くも挫折しそうです......。


何で水を買うのは恥ずかしくて、バイキングの食べ物を持って帰るのは恥ずかしくないのか。


あなたの思う恥と、私の思う恥の概念は違うみたいです、暁明さん。