「ねえ、ホントに友達からなの?
彼氏からじゃなくて?

こんなぶさいくなパンダ飾ってるなんて、よっぽど大切な人からもらったものなんじゃないの?」



お姉ちゃんはぶさいくぱんだを私に返しながら、探るようにそう言う。

なんか失礼なこと言われたような気もするけど、鋭いなぁ......。
やっぱり姉妹だから、分かっちゃうのかな。


お姉ちゃんになら、言ってもいいかな。
お父さんとお母さんには心配かけそうで言えないけど、年も近いお姉ちゃんなら......。

外国人を好きになったお姉ちゃん、気持ちを分かってくれるかもしれない。


そう思い、今までのことをざっとお姉ちゃんに話す。

中国に行った時のこと、それから別れて、今も完全には切れてないこと。



「それで、あんた。
彼氏の親に一方的に言われて、何も言い返さず帰ってきたの?

私なら十倍にして言い返してやるわよ」


「お姉ちゃんはそうだろうね......」



黙って、私の話を全て聞き終わった後の第一声がコレ。


お姉ちゃんはアメリカに留学してたこともあって自分の意見をはっきり言う。

いや、アメリカに行く前から、お姉ちゃんは気の強い性格だったかな。

そういえば小さな頃は、お姉ちゃんとケンカすると、いつも言い負かされて泣いたことを思い出す。