「あのぶさいくなパンダは何?」


「ああ、これね、中国人の友達にもらったの」


「ふーん......」



カレとらぶらぶしていたお姉ちゃんに、ベッドサイドに置いてある例のぱんだが目にとまったみたいで、手にとって渡すと。

ひっくり返したりして、ジロジロ見ていた。


デレデレモードから、急激にクールなお姉ちゃんに戻る。

あれだけの甘い雰囲気を一気にぶち壊すとは、さすが、暁明ぱんだ。



「こんなの、プレゼントする人いるの?
嫌がらせ?」


「一応好意からだと思うけどね。
もしかしたら嫌がらせかも」



こんなの、とは失礼なと言いたかったけど、実際こんなの、だから言えない。


世の中には色んな人がいるんだよ、お姉ちゃん。

あなたのカレみたいな甘甘通り越して、ゲロ甘な言葉吐いちゃう人もいれば。

暁明みたいに彼女にわけわからないものをプレゼントしちゃう、らぶらぶクラッシャーもいるんですよ。