「で?カレはお姉ちゃんのどこが好きだって?」


「どこって言うよりも、私の存在自体が何物にも代えられない宝物、って。

それと、世界中のどの女性よりも、私が一番美しくて素晴らしいって言ってくれたの。それからね、」


「あ、ごめん、やっぱりいいや。
聞きたくない」



好奇心から聞いてみたものの、想像を超えていて慌てて止めるも。
甘い空気は止まらず、今度はお姉ちゃんから、キス。


イタイ。この人たち、ものすごくイタイ。

女の子が言ってほしい言葉とか、甘甘とか通り越して、ただのギャグになってるもん。

お姉ちゃんのカレにはぜひ、目、もしくは頭の病院をおすすめしたい。


まあでも、親の前でいちゃいちゃしてなくて良かった。
さすがのお母さんでも、目の前でちゅっちゅっやられたら、引いちゃうよね。


というか!こんなの聞かされてOKするお父さんって。

まさかお父さん、もうあんたら勝手にやってくれって、投げやりになったんじゃ......。


お姉ちゃんと恋愛の話なんてしたことなかったから、こんな一面があるなんて知らなかった。

あの、クールでデキル女の印象のお姉ちゃんがこんな......。

男にデレデレしちゃうお姉ちゃんとか、やだやだ。