「ただいま」



家に帰って、お母さんにおかえりと迎えられた後に、話があると言われたのでリビングに移動する。



「来週の日曜日は予定あるの？」


「来週の日曜？まだ予定ないよ」


「良かった、空けておいてね。
お姉ちゃんが結婚するの」



お母さんの入れてくれたお茶を飲んでいると、突然の結婚話。

結婚というワードに反応して思わず、お茶を吹き出しそうになった。


なんでもお姉ちゃんの彼氏？婚約者？が挨拶にくるらしい。

お姉ちゃんも二十八才だから結婚の話が出ても驚きはしないけど、何とも姉妹でタイムリーな話題。



「へえー、お姉ちゃんが結婚。
良かったね」


「そうなのよ、ふふふ。
美月も会ったら、びっくりするわよ。

お姉ちゃんのカレ、とってもハンサムなんだから」


「そう......それは羨ましい」


「もうお姉ちゃんが結婚するって言うのに、へえとかそうとか盛り上がりに欠ける子ね」


「そんなこと言われても、お姉ちゃんのカレに会ったことないから、何とも言えないよ」