「一緒にいてくれてありがとう。
暁明の彼女になれて、幸せだよ」


「ウン、オレも......。
ダイスキ」



好きだって久しぶりに言ってくれた気がする。
いつも言ってくれないのに。


それから何度か触れるだけのキスを繰り返していると、そっとベッドに押し倒された。


私、幸せだよ。
大変なことも困ったこともたくさんあったけど。

本当に......幸せだったよ。


こんなに人を好きになったのは初めてだから。
きっと最初で最後だから、絶対に忘れない。

忘れたくても、忘れられない。


いつも言葉が足りなくて、情緒不安定になる私に、暁明は訳が分からないだろうに。

それでもいつでも私を大切にしてくれて、優しく触れる暁明に胸が苦しくなる。


暁明に抱かれながら、これが最後だと思うと涙が溢れて、それを気づかれないように彼の胸に強く顔を押し付けた。