「かおりがそう言うなら止めないけど、なにかあったら言ってね?
いつでも泊まりにきていいし」



私がやめておいた方がいいと言っても、結局は好きな間は聞かないだろうし。

それなら誰が反対しても、私だけはかおりの意見を尊重してあげたい。


かおりが私にそうしてくれたから。
私が好きになった人ならどんな人でも応援するって言ってくれたから。


親友の私ができるのは、かおりを見守ることだけ。
傷ついた時に慰めることだけ。



「ありがと、美月も何かあったらいいなね。
ケンちゃんは?あれから、どう?」


「俺は......、あ、ありがとうございます」



話題を変えるようにかおりがケンちゃんに話題をふって、ちょうどその時、ようやく注文した台湾ラーメンと麻婆豆腐がきた。


うん、いつも通り麺が伸びてるけど、サークルの後でお腹すいてるから南でもおいしく感じる。

麻婆豆腐も自分で作った方が美味しいと思うような味だけど、出されたものは何でも食べる私たち。