何……?

慌てながらも見ていると女の子が感情的になっているのが分かる。


「色んな人と付き合って

私達のこと、何だと思ってんの?

人の心も分からない最低男っ!!

あんたなんかいなくなればいいのに!!」



そうやって、女の子が手をふりかざした時

私はいても立ってもいられなくなってとっさに止めに入った。


「やめて……!

そんな事言わないで!!」


私は女の子の手をぎゅっと掴んで言う。


「佐野くんは最低なんかじゃないよ

こんな大勢で囲んで暴力するなんてヒドイよ

言いたいことがあるなら一人ずつ言おう?ね?」


そうやって説得したつもりだったのに

その言葉は逆に火をつけてしまったみたいで


「関係ないヤツが出てくるな!!」


ビンタする手は私に向いてきた