彼はぎゅっと手でネックレスを握りしめると それを噴水のある所に投げ入れた。 ポチャンー。 「何して……っ!」 「中途半端だったんだよ そんな気持ちでお前にネックレスを買った所で守れっこない だからさ…… 心。」 真剣な目をして、低い声で 私の名前を呼んだかと思ったら 彼は私の前にひざまずいた。 「俺がちゃんとお前のこと守れるようになったら、 今度は 指輪をもらって下さい」 私の指を持ち上げて、左手の薬指にキスをおとす。 その瞬間 ぶわっ、と感情がこみ上げてきた。