どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて



泣き顔のプリンセス。


「それは嫌だなぁ……」


涙を拭きながらそうやって言うと

佐野くんは真剣な顔して言った。


「じゃあ笑っててよ」


「そうだね」


私が仮にプリンセスなら

やっぱり笑顔がいいから。


最高の笑顔を王子様に見せてあげたいから


「話してくるね!」


私は涙を拭いて立ち上がった。



ーー
ーーー。



屋上を出て星野くんを探していると


彼は校舎裏の原っぱにいた。


前、この場所が好きだと言っていたから

もしかしてと覗いてみたけどやっぱり彼はそこにいた。