違うよ、星野くん。 突き飛ばされたのは私だよ……。 心が痛い。 星野くんが来てくれて嬉しそうに 勝ち誇った顔でこっちを見る彩花ちゃんに ダメだ。 「心?」 ダメだ。 敵わない。 この部屋に入る時、星野くんは必ず先に彩花ちゃんを見る。 教室に入れば私を先に見てくれるのに 病院では違うんだ。 ここでは星野くんにとっての1番は彩花ちゃんだから。 「どうした?何あったのか?」 「ううん、何もないよ」 ここに来るといつも思う。 何の話をしてるんだろうって。