「ああ。」 彼は私を見て、返事をすると 女子から離れた自分の席に向かって座る。 「委員会って。」 相変わらずクール。 少し髪が跳ねている彼をみながら 「何もないよ。」 と答えると彼はやんわりと笑った。 そんな顔も出来るんだ……。 そしてぶっきらぼうに 「サンキューな」 とつぶやくと顔を逸らした。 「あれ、あれ? ちょっと珍しいんじゃない? 翼が女子に笑顔を向けるとか」