誕生日は残業



「いてて、すいません。大丈夫ですか?」


再び振り返った日野さんは、なせが少し微妙なというか不機嫌?な顔。

まずいな、なんかあたし、余計なこととか言った?

「あの、日野係長……?」


そう言い首を傾げていると、握られていた右手が離され、日野さんの左手があたしの頬にそっと触れた。



下を向こうにも、なんだか日野さんの目線からそらすことが出来なくて。

どんどん、赤くなっていく、あたしの頬。