確か宇美の話を聞いていたはずなんだけどなぁ…。







「………」

「………」

「…あーだるくない?ひまりちゃん」

「…え、あ、うん」







あたしの隣と前喋らないんですけど…。

オーラがすっごい黒いんですけど…。

うぅ……怖い。







「あーやっと終わったし」

「……だね」






出来れば授業が続いてほしいよ。

今休み時間とか怖すぎる。






「ちょっと。アンタらいい加減にしなさいよ?」

「……なにがだよ?」

「ただ話さないだけで怒られんの?そーゆーの疲れるんだけど」






もう言葉から怒りが滲み出てる皐。

優しく話そうとしてるけど言葉がもうオールアウトの秦。


――2人とも、命運を祈るよ。

1番誰を怒らせちゃいけないと思う?

この中にいる人で誰を怒らせちゃいけないと思う?

2人とも、忘れすぎだよ。







「…ひまりちゃん。」

「翠くん…」







翠くんも気づいてる。

……まだ気づかない2人。

2人に明るい明日が見えない。

――私と翠くんは…離れときます。







「…オイ、コラ。」

「「……っ!!」」







今気づいても、時すでに遅し!!

もうスイッチ切れてるもん……宇美。