「……あ」
存在感ありありって言うわりには熟睡中。
……可愛い。
ひまりの寝顔が見れてるのは隣の俺だけ。
そんな優越感があったんだ。
「咲元ー!!」
「先生シーっしょ?」
「シーじゃない!!」
「皐くんがシーって言ったらシーなのよ!!」
「そうよそうよ!」
「…お前女子巻き込んでんなよ」
「……知らねー」
俺が発言すると女子が味方してくる。
別にいらねぇんだけどね。
その度に秦や翠に文句を言われ、宇美には呆れた顔で見られた。
「…んっ…」
「…おーはよ、ひまり」
「わっ//!!」
「起きるの遅いよ?もう放課後」
「えっ!?みんなは!?」
1度寝るとひまりは起きなかった。
…まー俺はひまりが起きるまで隣にいたけど。
寝顔を野郎に見せたくなかったし。
「…皐くん、本当にごめんね」
「んー?」
「寝ちゃって…」
「別にー?得してるよ、俺」
「……?」
「ひまりはわかんなくていーの」
首を傾げる仕草も可愛い。
ひまりは可愛いかった。
――その分、怖かった。
いつかはとられるんだなって。
―――――
そして俺は高校でひまりにコクった。
結果はOK。
でも俺は泣かせてばかりで。
幸せにしてやることなんて出来なかったんだ。

