一途な彼女×浮気な彼氏


電話が来てからすぐ出ていった秦。


ひまりが頼るのは俺じゃないと痛感した。






「……くそ…」



自分をここまで情けないと感じたことはない。

自分をここまで憎んだこともない。


――何してるんだよ、俺は。

なんでこうなんだよ―……。


ポケットにある携帯が震えた。


……どうせそこら辺の女。






「…もしもし」

『…さ、つき…?』

「ひまり……?」

『あ、うん』






電話の相手はひまり。

…まだ秦がついてない時間だな。

ひまりから電話が来るなんて…何日ぶり?







『皐…あの、さ…』

「…なに?」

『秦に、これから…』

「……」

『家に来てもらうね』

「……へー」






何の報告だよ。

そんなの知ってんだよ。

――ふざけんな。

なんで……俺じゃない…!







『皐、もうすぐ何があると思う?』

「………」






4ヶ月記念だろ?

……忘れるわけねぇじゃん。

ひまりとの記念日を。

ひまりが好きなんだから。

――でも今の俺にはそれを答えれない。

冷たく、することしか。







「……さぁ?なんかあった?」

『…っなんでもないの!』

「…教えろよーなんかあんだろ〜?」

『…秦の、誕生日だなって』

「……あぁ。」






ひまりからよく聞くことばは、秦だ。

皐なんて聞かない。

……俺は1番なんかじゃない。