「おはよう宇美」
「んー。てかさ本当に皐と出掛けなくてよかったの?」
「……いいの」
「ひまりって変なとこ素直じゃないよね」
「…行こ、宇美」
今日は土曜日。
あのあと…皐はサッと歩いて帰った。
キス…したかっただけとか?
――それでもいっか。
それが、皐だよね?
「宇美ぃー!クレープ」
「あたしいらなーい。ダイエット中だし」
「気晴らしに来たんだよ!宇美も食べるのっ!」
「あーもう…イチゴね」
「やった♪宇美大好きっ」
「……ありがと」
宇美がいてくれてよかった。
きっとクヨクヨして暗くなってるところだったから。
「宇美、決めたんだ」
「…なにをー?」
もう宇美は勘づいてるかな?
……宇美ならわかってそうだなぁ。
あたしがこれから何て言おうか。
「…あたしね、別れようと思うの」
「……皐と?」
「皐以外に誰がいるの?」
「…あたしとか?」
「もうーバカぁ(笑)」
「…明日?」
「……ううん」
「じゃあ…いつ?」
「3日」
「…3日?」
「って言うのも違うよ。」
「焦らすな、言え」
「…あと3日であたしと皐は付き合って4ヶ月になるの」
「…あーそう言えば」
「その3日以内に5回浮気したら別れるの」
――記念日を傷つけるかも知れないけど、
期待してるんだ…。
もしかして別れなくても済むんじゃないかって。
……バカだよね、あたし。
そんな期待するなら別れない方がいいのに。