「さ…皐？」
「なぁ…さっきのなに？」
「へっ…」
「帰るんだよな？俺と」
「……か、えんない…」
「…ひまり。」
そうやって追い詰めたって…あたしは変わらない。
…頑固だもん、あたしは。
折れてよ、皐。
もう嫌なんだ…。
皐と帰ったって辛いだけだもん。
「なんで、ひまり。」
「秦と帰りた……んぅ//！？」
塞がれた口。
重なる唇と唇。
……ほら。
皐はズルい。
なにも考えられなくなるようなキスをする。
――バカ、皐。
甘く惑わされたくはないのに。
「帰るよな？ひまり」
「……」
コクンと静かに頷く。
…負けた。
皐…あたし…なんかもう壊れちゃったのかな。
ボロボロになりそうだよ…もうすぐ。
「しーんっ」
「お、ひまり！って唇なんかついてんぞ！」
「んっ……ありがとう」
「つかリップだった(笑)わりぃな、なんか」
「ううん…つけ直せばいいもん♪」
「……皐、黒すぎ」
皐をみると、殺気と負のオーラがやばい。
……怖いです。
ひまり恐怖で顔青ざめますっ！
